空腹が隣人ではなく敵となったのはいつだろう もちろん、それは有り難く喜ばしい 飽食から飽食へ 重い胃袋は維持される やっぱりそれは有り難く喜ばしい 飲食物が火に成らない幸は何を招いた 常にエネルギーがこぼれてる状態 ハミ …
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宇宙の息吹と慌てる脳
宇宙の繁栄と生存戦略 我々の元めは命 名も無き世界にのみ在る命 脳で世界をコーティングする前の世界 意味で区分する前の世界 科学だとか戦争だとか社会と名付ける前の世界 石を引っ繰り返せばいつだってある 本当は『命』と名付 …
もっと読む一人相撲
傷付いている人がいて 本人がそれに不感症的であったら その傷が原因で苦しんでいるのだと 口を衝いて出そうになる 一度感じてしまったら そう捉えてしまったら最後 善意と自我を取り違えたとしても その二つは紙一重かもしれない …
もっと読む預けられた光
自分だけの光を探せと言われると 苦しくなる人は沢山いる 誰しもが確信の『一つ』というものを持つわけではない そういう人たちの光は内部ではなく 誰かと自分の間に淡く光っているから 関係性の中において貴方の光は放たれる 誰か …
もっと読むStalker
嗚呼、またやってきた 苦しみが霧の中、剣を弄んで佇んでる 必要無い鞘が地面に転がって 日の昇る前、ふと目覚めて囚われる 霧の中、剣を錆びつかせて佇んでる 鈍い斬れ味を愉しんで 神出鬼没の苦しみが狙ってる いまかいまかと昂 …
もっと読む魔人
人に備わる願いを叶える器官が 痺れを切らして顕現した 淡い気体が手をこまねいている 魑魅魍魎の類いにしては幼さが残る顔 不死故に、生き抜くことに関心は無く 異界に住まうが故に、煩雑な手順に興味は無い 常識の類いは当然透過 …
もっと読むContract
現実は嫌味ったらしく滑らか 私の意識は一人ザラつくようだけど 些末な事にせっつかれて 我に返るを繰り返す 痛みや不安が急所であるし 欲望や怠惰が死角なせいか もう人の持つ弱さに従ってしまえ そうして私は手を合わせて大願 …
もっと読む美しい人生
遠い未来の質素な暮らし ピラミッド社会は崩落した 散々でろくでもない、苦労の多い人生におさらば 牧歌的で草花に囲まれた環境 蝶が空気をそよがし大きい羊が草をむしってる そんなに大きくない木造の家で ローマの休日に出てきそ …
もっと読むHarmony
それを科学者達が見たら原子の集合だと言うだろうか 信仰者達が見たら人生の踊場で戯れる魂だと言うだろうか 一緒に笑いましょう 個人や集団に潜む苦痛を比較しないために 人生の湿度を下げる、自壊さえも防ぎ得る薬を頼りに 一緒に …
もっと読むだめにんげん
自分はダメであるということ 人並みに親切であるとか、人並みに金が稼げるとか そういったことが出来ない 努力せよ、精進せよ これらに反論する術も気概も無し 至極真っ当でお手上げ白旗降参である やはり自分はダメであるというこ …
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